よくある質問

アイガモロボを使えば除草作業は不要ですか?

アイガモロボの抑草効果はほ場の土性によるにごり具合や生えやすい雑草の種類により異なります。
粘土質でノビエやイヌホタルイなどの一年生雑草が多いほ場では効果が高いという実証結果が出ていますが、砂質のほ場や引き上げ後に発生する雑草に対しては十分な抑草効果を得られない場合があるため、水管理や従来の除草作業などの対策を併用した総合的な雑草対策を推奨します。

稲を倒したり抜いたりしませんか?

ロボ通過後は倒れますが、しばらくすると倒れた稲は起き上がってきます。
また、スクリューは直接土や株元には触れず稲に影響の少ない形状のため、抜ける心配も最小限に抑えています。

どのくらいの面積の圃場で使用できますか?

推奨面積は30a~70aです。
それ以上の面積では、基本的には1ほ場に複数台投入する必要があります。(2022年実証では2.5haを2台で対応した事例もあります。)

GPSの入りにくい場所でも使用できますか?

GPSが入りにくい場所では航行経路の誤差が大きくなったり、アイガモロボの位置が分からないために使用できない場合がありますので、導入前にGPSの受信状況をご確認ください。

ロボの稼働に必要な水位と苗丈を教えてください。

水位は5cm以上必要です。この際、苗が水没すると生育に悪影響がでるため、水に沈まない草丈の苗を用意してください。

圃場の均平が取れていない場合や水位が足りなかった場合どうなりますか?

圃場内の凹凸にぶつかりやすくなりますが、多少の凹凸は回避機能により回避します。
ただし、完全に座礁してしまうと動けない場合もあります。投入前に圃場内の均平を±4㎝以内に保ち、稼働中の水位確保に努めてください。

田んぼで動かしている間にメンテナンスは必要ですか?

基本的に不要です。
ただし、本体やスクリューに藻等が絡みついたり、ソーラーパネルに大きな汚れ等がある場合は除去・ふき取りを行ってください。
防水仕様のため、雨天時でも引き上げる必要はありませんが、暴風や落雷等の荒天の場合は、ほ場から引きあげて天候が回復するまで屋内で保管してください。

本体以外に必要なものはありますか?

専用アプリより操作・設定を行いますので、本体の他にAndroid端末が必要です。
iPhoneへは今後対応していく予定です。
※端末本体及び通信契約はお客様自身でご用意ください。

携帯電波の届かない場所でも使用できますか?

携帯電波が届かない場所でご利用頂く場合は、Bluetooth通信で機械と接続し設定することができるため、ご使用いただけます。設定を送信するとロボが記憶しますので、送信後はBluetoothが接続していない状態でもロボは自動で動きます。
※Bluetooth は通信距離が短いので、ロボから離れると接続ができなくなります。

1台のロボを同時に複数のほ場で使うことはできますか?

作期をずらして投入期間が重複しないようにすれば、1台で複数の圃場にご使用いただけます。ただし、航行時間が短くなるとにごった状態が継続できなくなるので、基本的に投入期間中(約3週間)は1枚のほ場に入れたままで使用します。

ロボとの通信はどうやって行いますか?

インターネット通信と Bluetooth 通信の2種類の通信方法があります。
通常はインターネットでの通信を使います。
※通信環境についてはお客様ご自身でご準備ください。

ロボ自体のインターネット通信費はかかりますか?

5年目の7月末迄無料です。それ以降はお客様ご自身でご契約いただくか、インターネット通信なしでご利用いただけます。
※インターネット通信がない場合でもBluetooth 通信での操作は可能です。
Bluetooth通信での操作については【携帯電波の届かない場所でも使用できますか?】をご覧ください。

トラクタの轍や代かきの残耕、田植機の旋回跡などはロボの動きに影響しますか?

大きな凹凸がある圃場ではロボが止まってしまいます。
事前の均平作業や代かきを丁寧に行い、凸凹をなくすよう全体を均平にしてください。
田植時はロータを下げタイヤ跡をならしてください。

変形ほ場や、圃場内に障害物がある場合はどうしたらいいですか?

ほ場の形に合わせて航行経路の設定ができるので、変形ほ場でも問題なく使用可能です。また、ロボの航行に影響する障害物(鉄塔、ポンプ小屋等)がある場合は、対象物を避けた航路設定も可能です。
※細い支柱等は航行には影響ありません。

アイガモロボを田んぼの真ん中からあぜ際に呼び寄せることはできますか?

アプリを操作してあぜ際に呼び寄せることができます。

除草剤と併用できますか?

併用できません。ロボが土壌表面の除草剤の層をかき混ぜてしまうため、除草剤の効果が得られなくなります。除草剤をご使用の場合は、ロボを引き上げた後でご使用ください。

重さや大きさはどれくらいですか?

本体の重さは約17㎏です。
サイズは1300mm×900mm×400mmで、軽トラに2台並べて乗せることができるサイズです。

土をより巻き上げるためにはどうしたらいいですか?

代かき直後など土が柔らかい状態からアイガモロボを投入し、投入後はスクリューと地面が近い状態に保ってください。
※スクリューの位置は調整可能です。地面から1~2㎝、手のひらが入る程度の深さに調整してください。

盗難された場合どうなりますか?

電源が入っている間は常時GPS 情報を発信していますので、ロボを追跡することができます。
また、設定したほ場以外では動かせない仕組みになっていますので、盗難されても別の人が使うことはできません。

保証について教えてください。

ロボの故障に対するメーカ保証は1年です。
なお、抑草効果を得られなかったことに起因する収量の補償や製品の返品は承ることができません。生育状況を見ながら、水管理や除草機等を用いた複合的な雑草対応をお願いいたします。

保管方法で気を付けることはありますか?

使用しない時は必ず電源を切り、直射日光の当たらない室内で保管してください。 また、長期保管の前後は、充電モードにして直射日光下で3時間程度充電をしてください。
※炎天下に長時間放置した場合は、熱で電子部品が破損する場合があります。

天候が悪くてもロボは動きますか?

天候が悪く光が弱い時でもバッテリの電力を使って動くことができます。
バッテリの電力が不足しロボが動かなくなることがありますが、回復すると再び稼働します。また、雑草の生育も緩慢なので抑草効果に問題がないことを全国200か所の実証で確認しています。

引き上げのタイミングはどう判断しますか?

植付後約3週間、もしくは草丈約30cmが引き上げの目安です。
この時期を超えると、分けつに影響する可能性があります。